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溝口ゆかり
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「ハンドメイド石けんマイスター」「石鹸のプロ」として洗顔石けんの良さを伝えるためにライター・ディレクターとして活動中です。

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枠練り石鹸とは?普通の石鹸との違いや美容効果を徹底解説!


洗顔石鹸を探していると、企業の公式ページで「枠練りなので美容成分たっぷり!」といったコピーを見かけたことがあるかもしれません。
枠練りの石鹸は普通の石鹸と何が違うの?
枠練りの石鹸ってどうやって作られるの?

こういった疑問を持った方が多いのではないでしょうか?

今回はそんな疑問を持つ方のために、枠練り石鹸の特徴や美容効果について詳しく解説していきたいと思います!

枠練り石鹸とは?

Rows of colorful homemade soap

石鹸は【枠練り製法】と【機械練り製法】で特徴が異なってきます。

枠練り石鹸とは、仕上げの段階で時間と手間を掛けて冷やし固められる石鹸の製法を指します。
短いものだと1日でできる石鹸もありますが、長いものだと2年もかけて熟成させるものもあります!
コストも場所もとるため必然的に枠練りの石鹸は高価になりますが、時間をかけて冷やし固めることで天然の保湿成分や美容成分がそのまま残り、しっとりした使い心地を実現できます。

美容成分たっぷり!

枠練り石鹸は30〜50%が美容成分でできているので、年齢肌や乾燥肌の人にオススメです!
メーカーごとに異なる特徴を持った石鹸になるので、自分の肌質や目的に合わせて選べるというメリットもあります。

対して【機械練り石鹸】はすべての行程を機械で行います。
そのため、安価に短時間で大量の石鹸を作ることが可能です。
ですが、美容成分はほとんど配合できないので思ったような効果が得られないことも・・・。

↓機械練り石鹸についての詳しい製法はこちらの記事を参照してください。↓
【機械練り石鹸とは?枠練り石鹸との違いや特徴を解説!】

枠練り石鹸はどのようにできるのか

枠練り石鹸と機械練り石鹸は、どちらも石鹸素地を作るところから始まります。
石鹸素地とは、汚れを落とす役割を持った石鹸の主成分です。

どのように石鹸素地を作るか、どのように仕上げるかで石鹸に個性が生まれます。

枠練り石鹸の石鹸素地の作り方

枠練り石鹸は【けん化法】という方法で石鹸素地を作ります。
けん化のけんは石鹸の鹸です。
石鹸素地は天然油脂に水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を混ぜ合わせるとできます。

天然油脂はメーカーによって動物性のものだったり植物性のものだったり様々です。

さらにここからホットプロセスかコールドプロセスという行程に分かれていきます。

ホットプロセス

天然油脂と苛性ソーダを90度前後で熱しながら混ぜ合わせる方法です。
化学反応が早まり、完成まで時間短縮できるので、大手メーカーがよく取り入れている方法です。
美容成分を配合することができますが、高温になるためオイル系は酸化して劣化しやすくなるというデメリットが。

ですが、材料を混ぜ合わせる過程で天然の保湿成分であるグリセリンが生まれます。
グリセリンや不純物を残したままの製法を、ホットプロセスの中でも「釜炊きけん化法」と呼びます。

グリセリンを含んだ石鹸はもろく溶けやすくなるので、溶けにくい石鹸を作る場合には塩分を使ってグリセリンなどの不純物を取り除きます。
これを「けん化塩析法」といいます。

コールドプロセス

枠練りの石鹸でしか用いられない製法です。

天然油脂と苛性ソーダを化学反応の熱だけで混ぜ合わせます。
40度前後の低温で熱していくので、熱に弱い繊細で高品質の美容成分でも配合できます。

その日の温度や湿度によってけん化にかかる時間は微妙に変化します。
また、メーカーによって個性のある成分が配合されるので、うまくけん化できるかは職人の腕の見せ所。
熟練の職人が目視で確認しながら手作業で混ぜていき、長いときには数日かけてけん化を進めていきます。

コールドプロセスで作った石鹸は美容成分や天然のグリセリンがたっぷり含まれています。

枠練り石鹸の仕上げの工程

石鹸素地と美容成分を混ぜた液体を、ひとつの大きな枠に流し込んで冷やし固めます。
枠に流し込んで固めることから「枠練り」と呼ばれています。

この状態で1〜2日置き、ある程度固まってきたら使いやすいサイズにカットしていきます。
カットする工程は、職人がピアノ線で一つずつ切断していきます。

手のひらサイズになった石鹸はここからじっくりと乾燥されて完成を待ちます。
コールドプロセスで作った枠練り石鹸だと、強アルカリ成分が消えるまで2ヶ月以上乾燥しなければなりません。

乾燥を終えた石鹸は、場合によってはひとつひとつ職人の手で磨かれて出荷されていきます。

枠練り石鹸が大変な手間と時間をかけてできることがわかりましたね。
簡単にできない分価格は高くなりますが、美容成分の効果を最大限活かした石鹸ができます。

枠練り石鹸のメリット・デメリット

コールドプロセスの枠練り石鹸は美容や保湿効果に優れ、様々な肌トラブルにアプローチしてくれます。
コストはかかりますが、ただの汚れ落としに留まらず、高い美容効果を発揮してくれるんです!

そんなコールドプロセスの枠練り石鹸にはデメリットはないのでしょうか?
メリット・デメリットをまとめてみました。

wakuneri

高い美容効果が期待できる反面、高額になってしまうのが一番のネックです。
どんなに高級な石鹸でも合う合わないは必ず出てくるので、初回限定キャンペーンを利用するなどして試してみましょう。

また、ホットプロセスの石鹸は比較的溶けにくいですが、コールドプロセスは保湿成分のせいで溶けやすくなっています。
使い終わったら浴室から出したり、石鹸置きは水はけの良いものを使用すると長持ちします。

まとめ

石鹸を選ぶ時に成分をチェックする人は多いかもしれませんが、実は製法によっては美容効果はほとんど期待できない可能性もあります!
エイジングケアや美容に力を入れるなら、断然コールドプロセスの枠練り石鹸がオススメです。
保湿効果や有効成分の効果を実感したい方は、ぜひ作り方もチェックしてみてくださいね。